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2.なぜシャントには寿命があるのか

●動脈と静脈について

シャントは、動脈と静脈をつなぎ合わせているものです。

まず、わかりやすい体の場所として「腕の動脈と静脈」を考えてみましょう。

心臓というポンプの力で、手の平に向かって血液を送っているのが動脈です。
ポンプで送られていますから、たくさん血液が流れ、かつ流れが速いのです。
動脈を触れるとドキドキと脈を打っています。
どこをさわっても脈を打っているのが動脈です。

逆に手の平から心臓に向かって血液を送っているのが静脈です。
指の先までいって、戻るときは、ユルユルと帰ってきます。
血流が少なく、その流れも遅いのです。

●シャントの構造

透析は、静脈側から血液を体外に出し、キレイにして戻す治療です。
そのために、静脈にもたくさんの血液を流し、さらに流れを速くしたいのです。

そこで、シャントで、動脈と静脈をつなぎます。
本来、ユルユルと帰ってきているはずの静脈(シャントをつくった部分)が、動脈と同じように、たくさんの血液が流れ、流れも速くなります。

しかし、静脈が本来とは違う状態(非生理的な状態)になるので、さまざまな問題が生じるのです。

●シャントに寿命が来る理由

とくに、吻合部という、動脈と静脈をつなぎ合わせたところが泣き所になります。
動脈から静脈に急カーブで血液が曲がっていくので、血管の壁に血液が圧力をかけます。
血液というのは、ただの水分ではなくて、赤血球や血小板だなどのたくさんの粒が含まれているわけです。
たくさんの圧力がかかるので、それに反応して血管壁(内側)が厚くなってくるのです。

それが徐々に進んで、狭くなって血液が流れにくくなる(狭窄)だけでなく、さらにすすめば血液が止まってしまいます(閉塞)。

このように、シャントは、その構造上、寿命が来てしまうものなのですが、できるだけ、よいシャントの状態を持続させるために「シャントの管理」が重要です。


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